鳥取県日南町にある築50年以上の家をリフォームしています。本日の記事は、壁の傾きです。
壁が垂直にできているかどうか、わりと気になる
四畳半の部屋の作業をしています。不同沈下や鳥取県西部地震、積雪、台風など様々な影響で床、壁に傾きやゆがみが生じています。床は根太の追加で床板材のたわみが少なくなりました。平面は床材の上に張る新たな根太(45mm角材)の時に調整予定です。
壁は、他の部屋からよく見える位置の第1の壁は既設胴縁の修正、追加胴縁、あて木などでなんとか平面を確保(本人談)。しかし、南方向に柱が14mm傾いているのが見えます。これは、壁材との取り合わせがよろしくないです。化粧材というか仕上げ材を傾き修正分だけ台形に切り、仮止め程度で後々の修正に備える、という状態にしています。
平面が出てないと苦戦する
4月上旬、四畳半の部屋の古い合板をはがしだしてからすでに作業は2か月半を経過しています。壁の平面をしっかり作業しようと時間がかかっていました。しかし、奥様が「はやく結果が見たい」との仰せにより、外から見えにくい壁は手抜きすることにしました。
第2の壁では、OSB板や構造合板を既設胴縁にねじ止めし、縁の部分のおさまりが悪いときに追加胴縁をそれらしく入れるという手抜きをしました。また、筋交いが柱以上に出っ張っていたところでは、ネジの締め付けを他の部分でゆるくして胴縁から少し離し、表面が平らに見えるよう調整しました。OSB合板3枚が合わさる頂部で目通ししてみたら「へ」の字になっているのがわかりました。へこんだ部分にあて木をして、何事もなかったかのように、やっつけ仕事をしました。
表面材で調整するというのはあまり良い造作とはいえませんね(本人の反省)。その裏側というか胴縁段階で平面を出しておくのが、あとの作業は楽です…。
14mm傾いている…。
第3の壁の作業です。550mm高ほどの天井近くの壁材を張っていました。壁に合うよう切った構造合板を仮に当てても隙間が左下にできました。下側が広い状態でした。家は長方形にできている、ということはなかなかないですね、それも築50年も経過すればなおさらです。端材を付け足すわけにもいかないので、左端上部で右方向へ14mm、同下部を0mmを結ぶ線で切断しました。実際には、0mmなどという切断は刃がうまく進行しませんので、右側縦のおさまりに余裕があったので、左端からそれぞれプラス何ミリかの状態で作業しました。
画像(上)の通り、上部分がすぼまる形、つまり第3の壁の側に、左側の第2の壁が14mm傾いていました。それも、高さ550mmほどで…。第2の壁は、外から見えにくい壁ということで手抜きした場所です。つけはこういう所に回ってくるんですね。仕方ないので形に合わせて構造合板を切断しました。
どう見ても気になりますがしかたありません。傾きが顕著なところに棚でもつけて、見えにくくし胡麻化そうかと思ってます。やはり、基礎部分をきっちりしていることが肝要だと思いました。もちろんこれは2Dではなく3Dの課題です。ねじれというかゆがみというか複雑ですネェ~。