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大嘗祭国費支出に疑問呈した秋篠宮発言は、憲法などに照らし一定の見識を持ったものと思う

今朝、ネット見てまして、秋篠宮が大嘗祭の国費支出に違和感があることを伝える記事に出くわしました。

大嘗祭 公費に異議 秋篠宮さま「宗教色強い」

秋篠宮さまは三十日、五十三歳の誕生日を迎えられる。これに先立ち、東京・元赤坂の宮邸で妻の紀子さまとともに記者会見に臨み、皇太子さまが新天皇に即位後の来年十一月に行う宮中祭祀(さいし)の「大嘗祭(だいじょうさい)」について「宗教色が強いものを国費で賄うことが適当かどうか」と疑問を呈し、皇室の私的費用の「内廷費」で対応すべきだとの考えを示した。政府は公費の「宮廷費」から支出する方針を決めており、皇族が公の場で、政府方針に異を唱えたのは極めて異例。 (小松田健一)

2018年11月30日 07時05分 「東京新聞」記事から見出しとリードを引用

大きなニュースですね。なんとなく流れ、無関心、ですまされることではない、という意味でも、宗教、国費、皇室、政治の関係がどういう風なことであれば、国の最高法規範である「憲法」に合致するのか、皇室からの問題提起と受け止めたいと思います。

<「赤旗」も記事掲載>

こういう時、どういうことなんだろう、と思いチェックするのが、共産党発行の「しんぶん赤旗」です。左翼の代表的論陣を自他ともに認める新聞ですし、共産党と天皇制に関係する出来事の変遷を多少でも関心をもって見ている爺としては、必須のチェック対象であります。

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しんぶん赤旗、30日付第14面、秋篠宮発言を掲載

<長年の経過の中で発言した秋篠宮>

いくつかのネット情報を見ると、今回思い付きで発言したことではない、というのが印象に残りました。昭和から平成の時も同様の気持ちがあったと伝えられます。

秋篠宮さま 即位の礼は国事行為として行われますが、大嘗祭については皇室行事として行われます。宗教色が強いものを国費でまかなうことが適当かどうか。私は、平成の大嘗祭でもそうすべきではないとの立場でしたが、その頃は若かったですし、多少意見を言ったくらいでした。今回も結局、当時を踏襲することが決まったわけですが、すっきりしない感じを今でも持っています。
日本経済新聞記事から関係部分の秋篠宮発言を抜粋

約30年、その考えをもち、今回表明したという、ある意味揺るぎのない姿勢には、驚かされました。もっとも、これは皇室制度自体をどう考えているかという爺の立場とは関係ないので悪しからず。

爺が見るのに、秋篠宮の発言は、憲法に照らし、至極当然の見識だと思います。今回の発言を「政治的発言」とするかどうかで、意見がある程度分かれることも予想されますが、その一定のラインも守りつつ、「内廷会計」「身の丈に合った」(秋篠宮)と方向性を示していることにより、政治色というよりは一家の問題だから、ということなのかと思いました。