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地域の「お祭り」当番が維持できにくい昨今

本日は、近くの神社に出かけお話をお伺いしてきました。

お祭りがもうすぐあるのですが、各戸の負担が重い、ということで、町内会会計担当はどう考えているのだろうか、などのお尋ねでした。

このお祭りは、旧村地域の住民・家が現在のように密でないころの集落単位に基づいて11班に分けられ、年番で順送りにして何とか今日まで続いています。もっとも、名前だけですでに年番を返上した班もあり、関係者の意識の変化、現在の住民との落差などにより、持続・継続が困難になっている、というのが現実です。

お祭りの年番を今年担当するのは第6班です。資金調達、外部折衝、お祭り準備など一切をその班が負担して行うのが原則で、居住者が少なくなった現在、支えきれない、という苦悩になって表れています。地域の行事という側面で見ると、関係地域外から転入してきた人にとっては、余分な負担、関心外、となりやすいですし、年番も11年毎ということで、経験の蓄積や改善の検討・着手がやりにくといえば、まさにその通り、ということになっています。

焦点のひとつは、お金です。「町内会費と一緒に集めてほしい」「薄く広く集めてほしい」などとのご要望を頂戴しました。

  • 町内会主催の行事、お祭りではないので、町内会が代理するのは適当でない
  • 当番班が、班内の決め事として別段の集金をすることを妨げるものではありませんが、あくまで、任意であること、信仰の自由に抵触しないようにすることは、同じ地域で暮らす人間としては、越えてはならない一線であると考えられます
  • 現在、地域の行事という程度の支出を町内会計から当番年にしている。なお、町内会域内で4年(11年一回りのうち)を担当している
  • お祭りの当番班の再編、負担の在り方は、まず、お祭りの主催団体である「神社」関係者で行っていただくことが原則となるのではないか
  • その検討・議論の過程で、町内の事情を知っているなどという立場から、町内会(役員)が一定の情報をお伝えしたり、関連する課題への議論には参加できる
  • 町内会加入メリットを、支出した金額以上に受け取っておられる方は、まずいないと思う
  • 町内会は任意組織なので、加入の可否はそれぞれのご家庭でお決めいただく。町内会未加入者はゴミ出しできない、という硬直した立場を町内会はとっていない(応分の負担は交渉事と考えている)
  • 町内会未加入を理由にお祭り当番年担当から外れることができるか、などは、それぞれ当番班でご検討いただくことで、お祭りへの参加はそれぞれが自主的におきめいただくこと

などと、お伝えしました。宗教的要素については、他の方の信仰の自由を守るということからも、町内会会計から安易に支出できる時代ではありません。一方、地域の伝統行事という観点から支出可能な部分があるのも事実です。それがどの程度でどうあるべきか、などを町内でシッカリ話し合う機会を町内会がリードする計画は、現在町内会執行部にはありません。
ご意見のある方に、色んな機会をとらえご発言をいただきたいと思います。寄って話をするうちに何らかの方向が見えてくるのではないでしょうか。

当番年にあたった班の苦悩は理解できるとしても、町内会はあくまでお祭りの外側にいる組織だと考えています。このお祭りの先行きが見えない原因は、(1)神社保存会(信徒団体)がしっかり自立してない、(2)地区町内会(学区町内会と単位町内会の間になる「中二階」的立ち位置の非公式組織)が神社の保存会と対応する組織だが十分な検討を行っていない、というように爺には見えています。神社保存会、地区町内会の二つの組織がまずしっかり検討し、当番年を担当する11個班と将来の方向性を見つけることが大切です。