前説
爺の暇つぶしということで、Pythonをつかい、株式の購入タイミングをなんとなく探るプログラムを作っています。ちなみに、爺、株式に関する予備知識はありませんので、ネットと本で勉強しました。
購入した本は、”実戦相場で勝つ! 株価チャート攻略ガイド (ずっと使えるテクニカル分析事典)” です。
実戦相場で勝つ! 株価チャート攻略ガイド (ずっと使えるテクニカル分析事典)
- 作者:藤本 壱
- 発売日: 2018/10/12
- メディア: 単行本
無料のネット情報
爺、貧乏人です。なので、可能な限り無料で情報を集めたいと考えています。日中の取引中に、他人様より早く(実際にそういうことは起こりそうもありませんが)株式売買の判断材料を入手するようなことであれば、情報の新鮮さと瞬時の判断、というようなことが条件になるでしょうが、取引時間が終わり、一定時間が経過すれば、当日の株価の動き(始値、高値、安値、終値、出来高ほか)は、ネット上の株サイトで無料で閲覧できます。
つまり、夕方から翌朝までに情報収集と取捨選択をおこない、翌朝9時の「前場」に間に合えば、なんなら午後1時からの「後場」でも、売買できるのではなどと、想像しました。
「決算プロ」でExcelデーターを入手
株式売買を考えるとして、対象が怪しげな会社、というのは困りますよね。株式上場しているくらいですから、立派な会社が多いはずです。しかし、念には念を…。
短期投資の場合あまり考える必要もないかもしれませんが、キャッシュフロー(CF)は、企業が公開しているデータから読み取れ、計算も簡単なので、利用しない手はありません。しかし、一覧で取得できればこれに越したことはありません。
ありました。
mokichi7.blog.fc2.com
↑ネット徘徊してましたら、爺と同じようなことを考える人は珍しくもないようで、すぐヒットしました。
で、最新のデータは、「全上場企業・短信XBRL一括ダウンロード ≪ エクセル形式 / 毎平日に更新 ≫」からダウンロード(DL)することができました。
掲載サイトには「決算プロは、証券取引所が運営するTDNET経由で公開された情報を元に作成されています。決算プロに掲載されている情報は、証券投資の勧誘を意図するものではありません。また決算プロに掲載する情報の正確性については万全を期しておりますが、当サイトの利用に伴って利用者に発生した不利益や問題について、何ら責任を負うものではありません。決算プロは証券取引所の適時開示ルールに基きTDNETを経由して開示された決算発表等の書類を引用しておりますが、各書類の訂正、追加、削除、欠落、消滅、誤記、出典となるホームページにおける記載との差異などにより、利用者が被ったとされるいかなる損害についても一切の責任を負いません。」と表示されていて、使用に関する責任は負わないとしているものの、他者の利用・使用を制限する文言はありませんでした。
CFの計算
全上場企業・短信XBRデータはエクセル形式です。5万行以上あるデータから、CFに直接関係ある行を抽出し、計算結果を保存するまでをPythonに担ってもらうことにしました。ExcelですからVBAでも同じことができますが、今回はPythonにて…。
四半期ごと、通期などのデータが銘柄CD順に複数年にわたり掲載されています。一件のCF計算に直接必要なデータは計3列あります。CF計算の条件に数列分のデータが必要で、6列あれば最低限のデータを整理することができそうです(以下の通り)。
- A列:証券コード
- E列:決算期
- F列:決算期間
- S列:営業CF
- T列:投資CF
- U列:財務CF
- (V列:公開日)
CFの求め方は次のような式になります。
- フリーキャッシュフロー = 営業CF + 投資CF ※投資CFは通常マイナスになるそうです。フリーキャッシュ・フローがマイナスにならないのがひとつのチェックポイントだそうです。
- キャッシュフロー全体は、営業CF+投資CF+財務CFで計算するそうです。ちなみに、財務CFも通常マイナスになるそうです。
参考:キャッシュフロー計算書の見方を徹底解説 | クラウド会計ソフト freee
CFをどの程度重視するかは、それぞれがお考えになることです。爺にはよくわかりません。単年度だけで見るのではなく、会社の事業計画などとつきあわせて判断するのがよさそうです。「現金・現金同等物」という項目がDLしたエクセルファイルにはありません。企業の体力を見るのにCFと合わせこれも重要だと思うのですが、一覧表形式で掲載されているネット情報を見つけることができませんでした。個別銘柄を調べる株式サイト、ログインしたあとに表示されるだろう情報だと、「現金・現金同等物」を含め、何年かのCFの様子がわかるのではないかと…。
CFのみで銘柄の取捨選択をするのはどうかとも思いますが、今回やってみた結果、1,400件弱がCFがプラスになるという結果になりました。4,000件ほどの全部を目で追うのは骨が折れます。それに比べれば、機械的な抽出も、ある程度の意味はあるのではないかと思いました。なお、「投資フロー」がプラスになっている場合など、内容に対する注意が必要なこともありそうです。
大体年度ごとに1年分を区切ってCFは明かされるということみたいなので、時間経過とともに事業実態とCFが乖離する可能性があることも頭の片隅に入れておく必要がありそうです。また、CFがマイナスであっても、その他の条件により期待が持てる、ということもあるでしょうね。このあたりになると爺にはまったうわかりません…。
株価、市場流動性、信用倍率、N乖離線、そして「材料」となるニュースなど、実際に株式を買おうとしたら、イロイロと検討することは多そうです。
9/25:追記:データの正確性について
「全上場企業・短信XBRL一括ダウンロード ≪ エクセル形式 / 毎平日に更新 ≫ですが、データの「(略)欠落、消滅、誤記(略)」についてはおこりうることとして、他のサイトとの照合など、判断・使用のさいには忘れないようにしたいと思います。