遠距離リフォーム
爺の現住地は岡山市東区西大寺です。リフォームに通うのは鳥取県日野郡日南町多里です。軽四で奥さんとリフォームに通ってます。片道160㎞くらいです…。
爺、西大寺での町内会の役目が3月末で区切りとなったので、時間の余裕ができ、多里の家を奥さんと自前リフォームすることにしました。金欠、技術・経験欠如、地元とのつながりも薄い、など挫折の条件はテンコモリです…。
水田つぶして建てた平屋
50年ほど前に両親が建てた日南町多里にある平屋。20年位前まで、父親が春から秋まで家の守(も)りをしに生活していた、さらに以前、縫製の仕事が田舎でもあった時代に貸していた、という経過があります。爺は住んだことはありません。20年くらい前にコンクリ瓦の劣化が激しく、金属板に張り替えたました。雨漏りなどは防げているようです。
もともと水田だった場所、不等沈下をおこしています。眼前の国道183号線から屋根を眺めると波打っているのがわかります。建物下一面は、ブロック2つ分くらい掘り下げられています。上流側に水田、用水路などもあり、床下に水がよくたまります。排水浸透桝を何カ所か掘りましたが、必ずしも効率的・効果的な結果に至ってません。
束石は自然石、束は栗の木だが、浸潤で…
最初にやったのは、床下の束(つか)の確認・補修でした。床材と床下地面の高低差は95cm前後ありました。水がたまりやすい現実の一方、床板をはがさなくても床下作業できそうだという結果オーライのこともわかりました。
家の重みで束石が沈下していることも関係し、束が浮いている箇所が3カ所、ほぼすべての束が浸潤の経過があるのがわかりました。一方、ブロック上の土台をはじめ、大引、根太、床板はほぼそのまま使えそうだと思いました。
これまでに、束石、束の補修を7割程度すませ浮いている束は無くなりました…。50年以上浸潤、乾燥を繰り返した束の水没上限あたりをチェーンソーで切ってみました。芯の部分はしっかりしていて、「栗の木は強い」が率直な感想です。
根太追加
束が弱っていたこと、床板の経年変化もあり、ふわふわした床面がけっこうありました。一か月ほどで束補修がひとまずのところまでできたので、根太を追加しました。根太は、大引と床板の間にあり、床面を支える大切な部材です。1mほどの補強材を大引間に差し込み、適宜位置合わせするという床下での作業の繰り返し…。床板をはがさなくてもあまり苦労なく作業できたので助かりました。
「撓む」(たわむ)床面をいくらか改善できました。束高の不均等、床板変形などもあり、床面が凸凹しています。現在の床板の上に新たに根太を敷くときに凸凹の少ない状態を実現したいと妄想しています。
畳がない床板だけの室内
数年前、畳をあげて壁に立てかけていましたので嫌な臭いは少なくなりました。今回、元縫製作業場部分の養生ベニヤ板を全部はがし、床下からの風通しがよくなりました。
壁材のベニヤはグニャグニャになっているところもあり撤去作業中
現在作業を集中的に行っている四畳半の部屋、ベニヤの内壁が大きく波打っている箇所がありました。外壁に面した部屋巾いっぱいのアルミサッシ窓枠下と床の間にある50cm高くらいの壁です。サッシ下枠と両端の柱が、空気の通りをふさぎ、湿気を抱え込んで、ベニヤの内壁が結露しやすくなっていたのではないかと想像しました。同サッシ上部の天井までの壁材(ベニヤ)には目立った波打ちもないことを考えると、換気・通気の大切さがよくわかります。
ベニヤを剥ぐと打ち付けた釘の多くが胴縁側に残ります。くぎ抜き作業に結構時間を取られます。剥ぐのも、釘を抜くのも道具次第…というのがよくわかります。
作業に適した道具をネット検索し、近くのホームセンターであるものは購入し、そうでなければネット通販で購入、という繰り返しで、結構道具が増えます。