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最近リフォームと鳥取県日南町の記事多め。写真、PC、ネット等の話題も

痴呆徘徊老人を家まで送り届けた@日南町

今年33回目のリフォーム作業はハプニングがありました。

20日午前、日南町のリフォーム作業している平屋に着きました。車を止め、国道の方を見ると、歩道縁石に腰かけ休んでいる方がおられるではありませんか。

お尋ねすると、近くの農協窓口に用事があるとのこと。一番近い所でも1km程度はあるかと思います。疲れておいでのようでしたので、車で送って差し上げることにしました。

一番近くの窓口は対応できない…とのことで…。

一番近くの農協施設に到着。まもなく車に帰ってきて、この施設では対応できないみたいだとのこと。霞にある施設で用事を済ます必要がある、とのことでした。放りだすわけにもいかず、霞までお送りすることにしました。

はて、この施設、現在は無人状態ではなかったかと、疑問には思いましたが…。

車の中でお住いの場所、近所の情報などをお尋ねしました。

移動中の会話ということで、お住いの場所などをお尋ねしました。少しアヤフヤでしたが、耳が遠いだろうというくらいに思いました。近所に住んでいる中学の同期生の話をしてみたら、「知っている。○○に勤めている」とのこと「はて、すでに退職しているはずだが…」。近くの別の集落の話題で話をつないでみたら、問題ないみたいです。

霞の目的地と思しき施設に着いたら「買い物の予定はない」…と。

霞の目的地に着いたら、自分はココには用事がナイ、との仰せでした。ここで「アレェ~」と疑問が湧き始めました。徘徊老人か?!

用事をお尋ねしたら「用事は無い」「覚えていない」とのこと。肩に架けた二つのバッグに用事につながる書類やメモがないか確認してもらいました。ありませんでした。出てきたのは、著名人の講演CD7枚と中身が入ってない(だろう)香典袋、香典包み、でした。

何か思い出せないかと、最近起こったことをお尋ねしたり、少し移動してから改めて少し角度を変えた質問をしてみましたが、前進がありません。

あきらめ、ご自宅へ送り届けることに。

このまま放りだすわけにもいきません。車でご自宅へ送ることにしました。ご自宅の場所をお尋ねし、近くになったときに、どのあたりのお宅かお尋ねしたら、すでに通り過ぎていて、現在地の集落ではない、とのこと。

ご自宅への移動途中であることもよくわかっておられない様子です。車を止め、ご自宅の情報を確認しました。幸い、Uターンして峠越えし国道を下ったところでした。

ご自宅の場所はハッキリおわかりでした。

ご自宅駐車場には日南町福祉会の軽四が。

玄関で、ご老人を連れ帰ったことを伝えると、介護サービスの方が応対に出られました。そのあとに連れ合いの方が顔を覗けられました。

「どこにいったかな~と話していた」とのこと。行方不明になって大騒ぎになってなかった、という状況でした。ご自宅に残っておられる方も痴呆症状があるとのこと、外歩きするのは普通のことのようで、ご自宅には帰りつける(どうやら)、ということで、結果的に大騒ぎにならなかったのかと想像します。

約3㎞歩いてきたところで「発見」したのだが…。

ネット地図で痴呆徘徊老人の経路を確認しました。
自宅から3km程度のところまで歩いて、疲れたのか歩道縁石で休息していたところを「発見」。そこから一番近い農協施設まで車(以下同)で1km、さらに霞まで13km、しかし用事不明で、自宅に送り届けるため来た道を帰る。しかし、霞から16km地点で自宅を通り過ぎていることがわかり、折り返し1kmで自宅到着。
暑い日に、帽子なし、水なしで、お顔は赤めでした。

ご自宅がわかったのが幸いでした。熱中症などになってないみたいでホッとしました。田舎の生活は大変です。

リフォーム、DIY、台風対策の本来の用事はハプニングでチョット困りましたが、ご老人が大変なことにならず何よりでした。