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最近リフォームと鳥取県日南町の記事多め。写真、PC、ネット等の話題も

暗渠疎水材にもみ殻を使ってみようかと…。

築50年を経過した木造平屋(鳥取県日南町)の排水に腐心している爺です。ネット徘徊しているうちに、水田疎水材として「もみ殻」(籾殻)を使う方法があるのがわかりました。この記事は、検討のためネットからネタ集めした資料を掲載します。

前説:周囲は水田、用水路で家の周囲の土地より高く、床下は掘ってあり排水が悪い

【家屋と周囲の土地の位置関係】
【家屋と周囲の土地の位置関係】
屋外へ水の通路をつくり排水浸透桝設置

5月、床下の水たまりをなくそうと基礎の下を回り込むように小石とVP管を設置しました。

屋外側に2mほどの開渠を掘り終端で浸透桝を設けました。この結果、床下の水たまりは無くなり、土が白く乾燥している場所もできるようになりました。

開渠の延長と排水浸透桝追加

しかし、水田耕作期となり用水路の水量増加、そして7月、降雨による周辺土壌からの浸潤などで床下の水たまりが復活しました。排水のため、開渠延長、終端に浸透桝追加を行いました。

延長した開渠の深さ不足で、排水は不十分です。しかし、終端の排水浸透桝がよく機能しています。開渠をあと15cm程度掘れば、床下の水を排水するのに十分になるのではと考えています。

開渠の結果、歩きにくい状態になったのを解決しなくては

元水田の土を掘って開渠とした結果、(1)掘り出した土がたまる、(2)開渠をさけて歩かなければいけないので移動・運搬に不便、など問題が発生しました。開渠を暗渠に転換することで解決したいと検討中です。

暗渠管材と疎水材選定

暗渠管材で検討したのは、水道管(VP)、雨水管(VC)のほか、透水管です。

いずれ、目詰まりするし、使えなくなった後、土に還らないというか環境にやさしくないかも、というのと、何より金欠・貧乏で、できるだけ倹約したいと思っていましたので、あきらめました。そして、ぬかるむ水田の排水に昔の人たちはどういう知恵を使って立ち向かったのだろうとネット徘徊しました。「土地改良事業制度の歴史 PDF(菊池 由則ほか、1999年)」を見ると、昭和後半から平成にかけて全国の圃場整備事業が大きな役割を果たしたようです。また、「籾殻暗渠排水」関連の記事、動画が目に止まりました。

www.youtube.com
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籾殻ならなんとか入手できるだろうし、いずれ自然に還るだろうし、ということで、これを暗渠にしてみようと検討中です。暗渠管材を省き、疎水材になる籾殻を開渠に放り込み、その上に土をすぐかぶせるか、それとも何かするか、などわからないことだらけの現在地点です…。

重粘土水田における暗渠疎水材もみ殻の劣化と渠溝の空洞化

農業土木学会論文集(Trans.ofJSIDRE No.235,pp.2533, 2005.2)に「重粘土水田における暗渠疎水材もみ殻の劣化と渠溝の空洞化」がありました。
同論文では次のようにまとめがありました。

排水条件が悪い日本海側の重粘土水田地帯における暗渠疎水材の劣化とその影響について現地調査・解析を行い,以下のように結論づけた.
1.もみ殻疎水材に付着した土粒子の割合(土粒子混入率)が,通水性に影響を及ぼす目安とされる400%に達するためには,早いところで7年~8年,遅いところで12年以上を要する.
2.もみ殻の腐敗は,平均的に見れば徐々に進行し,早いところでは8年経過した頃に細粉化する.しかし,地区により腐敗の進行が緩やかなところもある.降水量が多く,排水が悪い粘土質のほ場においては,田畑輪換がもみ殻の腐敗に及ぼす影響は非常に小さい.
3.もみ殻疎水材の腐敗に伴い,疎水材層の現場乾燥密度は低下する.その結果圧縮を受けやすくなり,空洞が発生する.空洞は,最短で施工後8年で発生し,12年で多発する.ただし,腐敗が進行しても,渠溝幅の縮小が著しいところでは空洞は発生しにくい.
4.もみ殻の劣化(土粒子の混入と腐敗)により重大な通水性の低下は起こらない.

10年程度機能してくれればありがたい、と妄想中です。

7/30追記:木炭も暗渠疎水材として使えそう

ネット徘徊してたら、木炭を暗渠疎水材として使うレポートがありました。

もみ殻に比べ単価が高いことがあげられています。日南町の家には20年以上前に親戚からもらった木炭が倉庫にあるはずだ、と思い出しました。リフォームがすんだら火鉢で木炭をつかおうかと考えていましたが、暗渠疎水材としての使い道もあるのか~と。

木炭が潤沢にあるわけでもないので、もみ殻と混ぜるとか工夫も必要ですが、耐用年数がもみ殻以上を期待できるみたいなので、チョット検討してみようかと思います。