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最近リフォームと鳥取県日南町の記事多め。写真、PC、ネット等の話題も

クロ現:外国人実習生をとりあげる

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昨夜、NHKの9時のニュースを見ました。そのあとの「クロ現」も見ました。

外国人実習生の実態と、国会で問題となっている法案のことを考えさせられました。

<全国とおなじことが町内で起こりつつある>

外国人実習生の方が町内会域に住むということが今年になって2件ありました。数年前に1件あり、170軒ほどの町内会域でも、全国と同じことが進行していると実感しています。

クロ現の放送[先頭のリンク動画]では、生活習慣の違いなどから、近隣とのトラブルがあるとして、(1)ゴミ出し、(2)夜間騒音、(3)自治会加入、(4)防災対策、などが具体例として挙げられていました。爺の住む町内と同じだな、と思いました。

「クロ現」の一場面(画面キャプチャ)
「クロ現」の一場面(画面キャプチャ)

<ともに生活する>

7月、タイの方(7名)が来られた時、町内有志で歓迎会をおこない、40名超の参加でした。10月、ベトナム青年(4名)が来られた時、歓迎会はおこなわれず、来た人と先輩ベトナム人のパーティーに日本人4人が参加し歓迎の意を表しました。これを補うように班長は、ベトナム青年を連れ、近隣・班内に紹介しました。

言うまでもなく、歓迎会をする、という決まりごとはありません。結果として、ミス・コミュニケーションがおこらないよう、先住者の日本人となかよくやっていただく、というようなことが実現できれば良いわけです。

「これまで、歓迎会ヤコウ、したことねえ」(≒歓迎会などしたことない)との旨の岡山弁が爺の脳みそにこびりついております。長年同じ場所で住まわれている方にとっては当然の反応のひとつですが、一方、世間と同じことが町内で起きていて、今が結構大切なポイント、という相互理解が成立しないとこういった反応になるのか、と少し残念にも思いました。あるお宅では、勤め先などもちゃんと届けてもらわないと…との旨の発言があり、日本人の転入者にも同じことを尋ねるのかな、と胸につかえました。御発言は、爺的には、上から目線、という感じでありました。

生活習慣も違い、気候も違い、言葉も違う、という環境に来た人たちが地域と「共生」できるかどうか、先住日本人の努力が不可欠だろうと思います。仮に自分が異国で「暮らす」場面を想像すればよくわかると思います。

<雇用先、大家、町内会、不動産業者、行政の援助が必要>

8月23日夜、タイのみなさんのお宅が停電でした。電力会社によると契約がなく(日本語)連絡票を投入した(=爺も現物を見た)が反応がなく、期限がきて停めた、という流れだったようです。隣り近所、大家、町内会、雇用先、電力会社などが現場でイロイロ努力し、なんとかその夜のうちにとりあえず停電回避を実現できました。
しかし、後味の悪い事件でした。結局、停電原因は特定されず、町内や隣近所に、事後の詳細報告はありません。爺の知り合いの現職の不動産業者に問い合わせたら、「仲介した不動産業者の責任が重いのでは」とのことでした。電気、ガス、水道など生活インフラについてはキッチリ確認し問題がないことを担保するのは不動産業者の責任、とのことでありました。この業者、地域ではわりと名前を聞くのではないかと…。ベトナム青年宅の仲介もこの業者であったかと。

ベトナム青年の生活環境が気になります。10月12日、到着時とりあえずの食器や寝具などは用意されたようです(当たり前ですが)。その後をふくめ、生活を見ると明らかに冬対策はできてない状況でした。会社は放置状況なのだろうか、と爺には思えました。こちらから寝具提供などを申し出ても遠慮気味だったのが段々慣れて受け取ってくれたのも、「寒さ」がある程度分かってからだったのだろうと思います。「遠慮する」ということは同様にタイのみなさんの態度からもわかりました。

寝具だけでなく、暖房器具でもベトナム青年宅は課題を抱えているという具合に見えました。

防火対策で消防署を訪ねたときには、行政もなかなか対応しにくいのだろうと感じました。火事が出てしまってからでは遅い、という大切なところは共通認識に立てても、では予防対策はどうなんだとなると、生活習慣の異なる外国の人に対してはほとんどできる事が無いように見えました。英語のチラシが精いっぱい、というところでしょうか…残念ですけどね。

<課題は多い>

雇用先の会社には、時には生活状況を把握してほしいと思います。良質な労働力を確保するためにも健康、食事、住環境、ストレス解消などはとても大切だと気づいていただき、応分の負担をしてほしいと思います。

不動産業者には、単に物件を紹介した、というのはやめてほしいな、と思います。大家についても、自分が所有する家に住んでもらうにあたり、可能な限り良い環境を提供してほしい、無関心でいてほしくないですね。
行政は、対応がバラバラで現状に十分対応しているようには見えず、爺的にはもどかしく思えます。消防署、区役所、税務署など「外国人実習生」向けに必要な案内をひとまとめにしたパッケージ、説明・講習時間があれば多少なりとも違うだろうに。

「在留カード」交付を単にカードを渡す場面にせず、生活に必要なことを実習生に知らせてほしいな、と思います。数週間後には「住民基本カード」(恐らく)の受け取りもあり、仕事で不在だと郵便の「不在通知」を受けとるがその通知の意味が分からず期限切れになるという問題もありました。

町内会に関係する爺には、数年前住み始めた1軒目の対応で反省があります。会社に町内会費を受けとりに行くだけで、それ以外の接触が住んでいる人との間にないことです。この反省もあって、今年夏からの、つまり2軒目からの対応では疎遠にならないように心がけています。しかし、「ようやるな~」と他人事、あきれ声が爺の耳にも届くに至り、まだまだ、先住民・日本人・地域のみなさんの理解は、爺の見通しとは距離がある、という印象です。「物好き」「変わり者」程度に見られているのかもしれません。ええ、いいんです。爺は変人でありますし…。

LINEグループで協力呼びかけの情報を流したさい、若い人からの反応が薄いのが少し気になります。中高年の反応に比べるとねぇ~という状況です。これは、食材提供でも同様な状況です。LINEには載せてない食材提供はかなりありますが、そのなかに(爺から見たら)若い人からのものは少な目です。情報感度は高いのに、中高年より反応行動が薄いという現実を、どう受け止めるか、爺は思案投げ首状態です。ま、それだけ爺の交流範囲・内容は不十分だ、ということでもあるのだと思うしかないのでしょうか…。

<現状を見るに、外国の人の受け入れ増加を拙速に決めるのはどうなんだ?>

産業界の要望か、安倍政権の暴走かはともかく、生活現場から見る限り、入管法改正を10日までの国会で成立を目指すというのは拙速と言わざるを得ません。

時間外労働、休日出勤、夜間労働、など「労働基準法」に関する声も爺には聞こえています。日本に希望をもって来たみなさんに、ガッカリするようなことにはなってほしくないと思います。